窓口業務の最大のやりがいは、患者さまの病状改善をその目で追っていけるところにあります。薬局に通ってくだされば会話の機会も増えますし、表情や様子からも、その方の治療の進捗状況をみることができます。常に“この患者さまに必要なことは何だろう”と思いながら、その方の不安に対して薬剤師の視点からアドバイスするようにしています。

ある40歳前後の女性の患者さまのこと。「なんだか眠れなくって、毎日イライラする」と患者さまから伺ったとき、その症状から更年期障害ではないかと推察。その方が診察を受けていた診療科ではありませんでしたが、病院での検査を受けることを提案しました。医師の診察の結果、別の薬が処方されることになり、それによって、その方の症状は改善されたのです。「松城さん、ありがとう」。患者さまからそんな言葉をいただくとき、とてもやりがいを感じます。薬剤師は、治療方法を決定することはできませんが、サポートすることはできます。患者さまの声に耳を傾け、不安を解消してあげること。それも大切な役割なのだと感じています。